2020年9月19日土曜日

CiscoのCMLをインストールした覚書(2020/9/19)

 VIRLの次期バージョン、CML(Cisco Modeling Labs)がリリースされていたことは知っていたのですが、ここ1年近くVIRLにすら触ることがほとんどなく勿体ないことをしていました。

 早速ですが連休ということもあり、時間をかけてインストールしていきたいと思います。

・必要なファイルをダウンロード
 インストール用のデータはCiscoのMyAccountからダウンロードします。VIRLのライセンスが有効であれば、引き続き使用することができます。
 「2.0 License」をクリックすると製品版として使用するためのトークンコードが表示されるので、コピーしておきましょう。



・インストール用ファイルとしてVMware用のovaファイルと、イメージのISOファイルがあります。
 VMware Playerは14以降が対応しています。


・暗号技術の輸出に関する誓約が表示されるので、(多分)民間人は上の「Commercial/Civilian entity」を選択しておけばよいと思います。

・ダウンロードが終わったら、念のためにハッシュを確認しておきましょう

FileName : cml2_p_controller-2.0.0-13.el8.x86_64-93.ova
MD5 Checksum :922937ccbac00ab1d5d237bf6fb2dfe0
SHA512 Checksum :9420dd6f2bce12c984d3d5ca45a1b43cc88ed8a307158a48ef1e45c9f934a8da99b7fe9d84350d17880c6a2f4c72e0d0c52d3f68dc05bf99d9fc9dbe52d38a3a

FileName : refplat_p-20200409-fcs.iso
MD5 Checksum :42db2f82c0a392972262f36deb38acc0
SHA512 Checksum :9ea2992e7c4863404ed7110c937df5851343fa3a26e22dfdd6557daef831e4456ef4b264656f66016179e0359805ee61fe8c48b56a4a8fa56fec91c7ea7efc9c


Windowsのコマンドで、

MD5:「certutil -hashfile ファイル名 MD5
SHA512:「certutil -hashfile ファイル名 SHA512

とするとハッシュ値を確認することができます。

>certutil -hashfile cml2_p_controller-2.0.0-13.el8.x86_64-93.ova MD5
MD5 ハッシュ (対象 cml2_p_controller-2.0.0-13.el8.x86_64-93.ova):
922937ccbac00ab1d5d237bf6fb2dfe0
CertUtil: -hashfile コマンドは正常に完了しました。

>certutil -hashfile cml2_p_controller-2.0.0-13.el8.x86_64-93.ova SHA512
SHA512 ハッシュ (対象 cml2_p_controller-2.0.0-13.el8.x86_64-93.ova):
9420dd6f2bce12c984d3d5ca45a1b43cc88ed8a307158a48ef1e45c9f934a8da99b7fe9d84350d17880c6a2f4c72e0d0c52d3f68dc05bf99d9fc9dbe52d38a3a
CertUtil: -hashfile コマンドは正常に完了しました。

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・CML OVAの構築

VMware Workstation Playerの「仮想マシンを開く」

ダウンロードしたファイルを開く


「インポート」


しばらくすると、仮想マシンを読み込むことができました

仮想マシン設定の編集を行います。

メモリ:8GB以上を推奨 (VMwareの推奨最大メモリ、青▲をクリックしました)
CPU:「Intel VT-x/EPT~」にチェック
ハードディスク:16GB以上を推奨
CD:「起動時に接続」にチェック、「ISOイメージ~」で「refplat_p-20200409-fcs.iso」を指定します。
ネットワークアダプタ:ブリッジ接続(環境に応じて変更してください)

編集を終えて「OK」をクリックしたら、「仮想マシンの再生をクリック」します。


「Continue」→「(TAB)Accept EULA」
ここでは「system user」、「admin controller user」のアカウントを作る必要があり、それぞれLinuxシステムユーザ、WebGUIで使用する管理者ユーザの2つとなります。「Continue」を選択すると操作ヘルプが表示されます。

 個人で使用しているので「CML-Personal」を選択します。



  Linuxシステムユーザの名前とパスワードを設定します。
Username: sysadmin(デフォルト)
Password: 任意(8文字以上が必須で、推奨として1文字以上の大文字と数字、記号2文字を組み込む)


 WebUIで使用するユーザの名前とパスワードを設定します。
Username: admin
Password: 任意


 次にIPアドレスの設定になります。個人的にはVIRLのときと同じくStaticで設定しておいた方がよいかと思います。




 最終確認画面で「Confirm」を選択すると、再起動後、ブラウザでアクセスするためのIPアドレスが表示されます。




 この画面が表示されたら、ブラウザでアクセスできるようになります。


 アクセスする際に警告が表示されますが、「詳細」→「~にアクセスする」で開けます。

 唐突なCentOSのログイン画面で少し驚いたw
こちらはシステム周りの設定ページのようです。

 ポート番号を外したIPアドレスでアクセスすると、CMLのログイン画面が表示されます。

 ログイン後、赤い警告として「System Health Issue」が表示されているので、マウスを近づけるとライセンスの適用ができていないことがわかります。「Edit Settings」で進みます。

 インストール直後は試用版になっているので、「Register」から冒頭で控えておいたトークンコードを貼り付けて「Register」します。

 ライセンス状況が、「Authorized」に変わりました。画面右上の「Lab Manager」で元の画面に戻ります。


 とりあえず、ノートラブルでインストールから起動までできました。
ブログにまとめながら進めたので3時間ほどかかりましたが、資料を参照しながらであれば1時間もかからずに終わると思います。
次は「Add Lab」と、VIRL時代のラボのインポートも実施したいと思います。


参考URL